今回は最も手に入りやすいDIY材料であるツーバイフォー材を使って椅子を作ります。どこのホームセンターでも簡単に手に入り、とても安価な材料です。
工夫せずに作ってしまうと、安い材料という先入観もあって、安っぽい仕上がりになりかねません。今回は、なるべく高級感が出る仕上がりとなるコツを交えながら、椅子の作り方を説明していきます。
まず、子供用ということで丸みを帯びさせることが重要です。丸っこいフォルムがかわいさを生みます。角をなくすことは安全面でも重要です。
それでは作り方の説明に入ります。まずは材料です。材料は2×4材(89㎜×38㎜×1820㎜)とホワイトウッド(45㎜×45㎜×1820㎜)です。ホワイトウッドは長さが少し足りなかったのですが、残っていた端材を使用しました。実際に必要な本数は、2×4材を1本、ホワイトウッド2本です。

完成形のサイズは以下のとおりです。


仕上がりで高級感を出すために工夫すべきことは
- しっかり磨きあげて木目をはっきりさせる
- 角をなくして丸みを帯びさせる
- 脚の部分を角度を持たせて切断する
以上に気を付けることで、出来上がりが良くなります。
まずは丸ノコで材料を切ります。スライド丸ノコを使うと角度切りや同じ長さに切り揃えるのが容易にできます。
材料の切断ができたら枠組みから組んでいきます。組み上げる際には、コーナークランプを使い、直角を確保して組みます。接続は、木工用ボンドを併用してビスを打ち込みます。ビス穴は目立たないようにダボで隠すようにします。
また、座面は板同士を木工用ボンドで接着するため、クイッククランプで押さえつけます。
座面の角を落としていきます。背板部分も同様に作ります。板にCDを使って角の丸みをえんぴつで罫書きします。下書きに沿って、丸ノコを使って数回に分け切ります。
丸ノコでは角が残っているのでランダムサンダーを使って丸くします。粗削りですので、60番の紙やすりを使って一気に丸くします。
次に、ルーターを用いて角を落とします。取扱いの簡単さからすると、ルーターではなく、トリマーを使用したほうがいいでしょう。座面だけではなく、背板や枠組み部分も丸みを付けます。
残りの部品である、耳やしっぽ、背板も丸ノコで切り出します。
これらの部品もルーターで角を落として、ランダムサンダーで整えます。部品が揃ったら、仮組をしてみて、各部品の取り付け位置や形を調整します。違和感があった部分は修正します。ここの作業は仕上がりを大きく左右するため、時間をかけて確認します
曲線をきれいに描くためには、雲形定規や曲線定規を使うときれいに書けます。
それでは、最後の仕上げとして全体を組み上げていきます。組み上げは、ダボを使って取り付けていきます。座面、背板、耳はダボを使って木工用ボンドで接着します。しっぽはビスを使って取り付けます。
各部品は取り付ける前に磨きあげておきます。ランダムサンダーを使って磨きます。取り付ける前に磨いた方が作業がしやすいためです。60番から2000番まで順番に細かくしながら磨きます。磨きの作業で木目がはっきりするので、時間をかけて磨きます。
組みあがった後には、ワックスを塗って完成です。ツーバイフォー材でも高級感を出すためには、研磨をしっかりして木目を際立させることが重要です。あとは、程よく丸みをつけることでも高級感が出ます。
今回の仕上げはワックスを使用しましたが、塗装をする場合にも下地の準備が仕上がりを左右するので、しっかり磨きあげてください。
これらのことを気を付けるために必要な工具としては、ランダムサンダー、丸ノコ、トリマーです。これらがあると、家具を作った時の仕上がりが一気に上がります。購入の優先順位としては、他の作業でも使い道が多いことから、丸ノコ、ラムサンダー、トリマーの順になります。順番にそろえてみてください。
今回の作業で必要となる工具のオススメはこちらです。
ランダムサンダーでしっかり磨くためには、紙やすりセットを使うと便利です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
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