ウッドデッキを長年使っていくと、木が腐ってきて床板が沈み込むことがあります。このような場合、DIYで直すときの進め方を説明してきます。
ウッドデッキが腐ってしまった時の修理方法を以下の順に説明します
腐食の原因究明 → 対処法検討 → リフォーム施工
木が腐る要因を見つける
まず、なぜ木が腐ってしまったかの原因を究明しなければなりません。原因を見つけて取り除きましょう。木が腐る要因は以下のものが考えられます。

湿気がある
木が腐る要因の一つに、「湿気」があります。ウッドデッキの床下が水はけの悪い土壌で、常に湿気にさらされていると木は腐ります。
この場合は、ウッドデッキ床下の環境を変える必要があります。
木の耐久性が低い
木の材質として、屋外で使用するのに向き、不向きがあります。屋外使用に向かない材質を使用していると、瞬く間に腐ってしまいます。
この場合は、抜本的に材料の見直しが必要となります。
対処法を考える
まずは、腐ってしまった原因を取り去ってしまうことが必要です。それぞれの状況に対して、対処法を考えていきます。
湿気対策
湿気対策をするには、床下の環境を変えなければいけません。
湿気がこもらないようにするには、風通しを良くすることと、水が溜まらないようにすることが重要です。
- 床下に物を置いていて、通風を妨げている場合は取り除きます
- 床下の土壌がぬかるむ場合は、土を入れ替えます
土の入れ替えをする場合は、砂や砕石に置換します。湿気は地下の水分が上げってきている場合もあるので、その際には、防湿のシートを下に敷くと効果的です。
防湿対策は、床下にコンクリートやモルタルを打設すると完璧です。
材料見直し
ウッドデッキの木が腐ってしまう理由に、屋外使用に向かない木を使用している場合があります。この場合は、材料を変えて作りなおすべきです。同じものを使用しても、すぐにダメになってしまいます。
屋外使用に向くか向かないかの判断は、木の柔らかさが目安となります。木の表面を爪で押して痕が残るような柔らかい木は、腐りやすいと判断できます。
柔らかい木を使用する場合には、十分な防腐塗装を施してから組み立てるようにします。
リフォーム
腐っている部分を確認して、リフォームする部分を決めたら、いよいよ施工に入ります。
今回は、床板がほとんどの部分で傷んでいたので、すべて交換することにしました。ラティスフェンス部分も痛みが激しいので交換します。
柱部分は、傷んでいなかったため、塗装し直すだけにして再利用することにしましたが、床板を支える根太の部分は一部が傷んでいたので取り換えることとしました。
根太の部分は、傷んだ床板を剥がし終わった時に傷んでいることに気が付きました。急遽、近所のホームセンターで米杉(ウェスタンレッドシダー)の角材を購入し、取り換えすることにしました。
痛みが激しい部分なので、防腐塗装を2回塗りで実施しています。もともとの角材と同じ刻みを入れて、元の位置に戻しました。
また、塗装だけをやり直して再利用する柱部分は、元々の塗装が膜を作って木を守る「造膜」タイプの塗料でした。塗り直しに際して、「浸透」タイプ塗料に変えたので、残っている塗料を剥がしてから塗り直ししました。
浸透タイプは、木の内部まで「じっくり」防腐効果が届くので、膜を作るものに比べて急激に痛みが進むことがありません。塗り重ねを進めれば、防腐効果は長持ちします。
床板とフェンス部分は、どちらも痛みが激しかったので、材料を見直すこととしました。今回、耐久性を重視して選んだ材料は、「サイプレス(豪州ヒノキ)」です。
サイプレスは、シロアリに強く、腐らない材料として、土台に用いられる材料です。この木の特徴は、耐久性が高いにも関わらず加工性が良いということです。
サイプレスは、高耐久な木材なので、防腐塗装をする必要がありません。また、作ったばかりの頃は、ヒノキ特有のいい香りがして、防虫効果もあります。
階段は表面部分の痛みがありましたが、材料自体は問題なかったので、一度、分解してカンナがけをしてから再塗装して組み直しました。
ウッドデッキのリフォームは、これで完了です。
ウッドデッキリフォームの詳しい施工方法は、こちらの記事もご覧ください。
リフォームの前後は以下の写真です。既存の木を流用した部分は黒の防腐塗装を施しました。無塗装の部分と良いコントラストができたと思います。
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