家を建てたあと、間仕切壁をDIYして子供部屋を2分割するコツ

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みなさんこんにちは、源です。今日は子供部屋の分割です。

マイホーム計画では、子供部屋にドアを2か所設け、年頃になったら部屋を分割しようってこと、多いと思います。今回は、そんな部屋の分割をDIYでやろうという話です。

げん

ちょっと変わったリモートDIYだよ

目次

作業分担

今回は友人の家での話です。

私が現場に赴いて設計・施工するのが一番早いのですが、他人が家の中をウロウロしてはいけないご時世です。

苦肉の策として、私は離れた場所から、図面や材料拾い、施工手順などを指示して、家主が自分で作るというリモートDIYというものを計画してみました。大まかな役割分担は以下の通りです。

作業内容作業者詳細
製作物の打ち合わせ 家主どんなものを作るのかを話し合います
現地の採寸家主現場の寸法を測ります
設計図面の作成設計図面を作ります
材料の拾い出し必要な材料を設計図面から拾い出します
材料の購入、加工家主購入した材料をホームセンターで切断します
製作家主購入した材料を組み上げます
役割分担表

製作物の打ち合わせ

まず、どのような間仕切壁を作るのかを詳しく話し合います。今回の設計に当たっての条件は以下のとおりでした。

製作要望

  • なるべく製作費用は抑えたい
  • エアコンは追加しないので、上部から風を隣に届けたい
  • 簡単に撤去できるものとしたい
  • 作り方は簡単にしたい
  • カッコいいものがいい

折角、DIYするので製作費は安く抑えたいです。

部屋は分割しますがエアコンは追加しません。エアコンの風が通るように隙間を空けておきます。また、隙間が残るの、断熱、遮音は不要となります。間仕切壁には断熱材や防音材は使いません。

高校生と大学生の兄弟部屋を分割します。数年すれば家を出ていく可能性が高いので、元に戻せる方法を検討します。

現場作業はDIYに不慣れな家主が実施します。手順が簡単になるよう設計で工夫します。

年頃の兄弟の部屋なので、オシャレな部屋を目指します。

現地の採寸

壁を作るために現場を採寸します。床から天井までの高さと、壁から壁までの幅を測定します。

今回の壁の作り方は、多少の誤差があっても問題ないように作れるように配慮しますので、測定する時にも神経質になる必要はありません。コンベックスを使って測定します。

今回、壁製作のために計測したのは、①床から天井までの高さ2,490㎜ ②壁を設置する位置での2,830㎜です。

設計図面の作成

壁は2×4材(ツーバイフォー材)を主材料とし、ラブリコ(2×4材に取り付けて使用する突っ張り材)で組み立てます。

2×4材とは住宅建築工法の一つである「ツーバイフォー工法」で使用される材料です。2インチ×4インチ断面の木材ですが、乾燥収縮を経て規格寸法としては38㎜×89㎜のSPF材を指します。

この材料は成長が早く、流通量も多いことから安価で手軽なDIY材料の代表格となっています。柔らかい木なので加工が簡単です。全国のホームセンターで購入することができ、長さの規格としては3フィート(910㎜)、6フィート(1820㎜)、8フィート(2438㎜)などが代表的な長さです。

柱材の長さを決めます。ラブリコを使用する際には、床から天井までを実測し95㎜短いものを柱とします。よって、2,490-95=2,395㎜となります。また、棚板の長さは両端に10㎜の余裕を持たせて、各柱幅を差し引いたものを均等割りにします。(2,830㎜-10㎜×2か所-38㎜×5本)÷4=655㎜となります。

材料の購入、加工

ラブリコは2×4材の両端に取り付けて、下部はバネ構造、上部はネジ構造で床と天井を突っ張ることができるようにする商品です。賃貸住宅においても壁や天井に傷をつけることがなく柱を追加することができます。

参考までに、ラブリコと同様の商品としてディアウォールがあります。入手しやすい方であったり、形が気に入ったものを選択すれば問題ありません。

壁の枠組み材料として今回購入したものは以下の通りです。なお、割引してあった商品もあるため、金額は参考としてください。なお、2×4材はなるべく真っすぐなものを選んでください。(2020年10月購入)

番号品名数量単価金額
2×4材 SPF 8ft(2,438㎜)10本625円6,250円
ラブリコ5個840円4,200円
コーススレッド 90㎜(180本入)1箱500円500円
合計10,950円
購入材料
げん

この頃は、木材安いな

なお、2×4材はホームセンターの材料切断サービスを利用して、以下の長さに切り揃えてもらいます。

番号品名長さ本数
2×4材 SPF(柱材用)2,395㎜5本
2×4材 SPF(棚板用)655㎜15本
加工材料

長さを正確にそろえるため、柱材は両端を切断します。ホームセンターのカットサービスで使う自動ノコギリでは5本の2×4材を並べて切れるため、同時に切断してもらうようにします。

また、ノコ代(ノコギリの刃の厚み)として2㎜程度あるので、仕上がり長さとして2,395㎜となるように依頼してください。棚板も5本揃えて切るので15本となりますが、高さを変えて組み合わせて使います。

製作

それでは、組み立て方法に移ります。まずは、今回使用する工具です。切断加工はホームセンターのカットサービスを利用するので、少ない工具で組み立てることができます。

使用工具

今回の作業で使用する道具はインパクトドライバーさしがねです。あとは、一人で作る場合には、反対側を押さえることができないので、クイッククランプの利用が便利です。

家主は持っていなかったので、全て、私が使っているものを貸しました。

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墨出し作業

本日、始めの作業は組み上げる位置を柱にマーキングしていきます。棚板を取り付ける位置をさしがねを使用してえんぴつで書いていきます。

このマーキングの意味は、棚板の水平を保つことです。2本の柱に対して、同じ高さとなる高さに棚板の取り付け位置を書きます。この位置に棚板を取り付ければ、自然と水平になります。

仮組み

マーキングが完了したら、全部の木をマーキング通りに並べて仮組をみをします。少し離れた位置から見て、違和感のある所は修正します。問題なければ、本組に移ります。

本組みは、インパクトドライバーを使ってコーススレッドを打ち込みます。家主はインパクトドライバーに慣れていないので、ビスを打ち付ける位置に前もってドリルで穴を開けるように指導しました。先に穴を開けておくと、真っすぐにビスを打ち込むことができ、棚板を斜めに打ち抜くことなく、正確に取り付けることができます。

組み立て

組み立ての順番としては、以下のとおりです。各寸法は下図のとおりです。

  1. 両側の2本の柱を使って、はしご状に組み、同じ形の2組を作ります。はしごを組む作業は、寝かせた状態で作ると簡単に組めます。
  2. 組んだ2組のはしごを部屋の両端にラブリコを使って取り付けます。ただし、仮組みなので、完全に固定はしません。
  3. 真ん中の柱をラブリコで取り付けます。これも、仮組みなので完全固定はしません。倒れない程度に突っ張ります。
  4. クランプで固定しながら、棚板を一枚ずつマーキングした高さに取り付けます。複数人で作業する場合は、手で押さえればいいです。
  5. 全部の棚板を取り付け終わってから、ラブリコを固定します。なお、最終的な固定は背板を付けてから実施しますので、完全に固定する必要はまだありません。

背板貼り付け

背板を貼っていきます。

全部で4面あるので、各部屋2面ずつを棚にし、棚にならない面はフックを付けて服を掛けれるようにします。また、アレンジとして一部にコルクを張り付けて、写真やポスターなどを鋲で飾れるようにしてもいいですね。

今回、私が提案したものはカラー合板を使って壁と棚を作ることです。各部屋のテーマカラーを仮に「白」と「黒」に分けることとします。

カラー合板は片面のみ色がついていますので、2枚の合板を色がついている面を外側にして貼り合わせます。こうすることで、一方の部屋からは棚の背板であり、反対の部屋からは壁面となります。

また、他のアイデアとしては、OSB合板を貼る手もあります。モザイク模様のような柄が表面についているので、柄が気に入ればそのまま使用してもいいでしょう。

結局、黒白の合板でメリハリをつけるようにデザインしてみましたが、黒は採用されずに木目調の合板が採用されました。もう一部屋も、白ではなく、薄く色がついたクリーム色となりました。

板を取り付け作業は一人で行ったため、クランプで挟みながら一枚ずつ取り付けていきます。取り付けは、目立たないように板の色に合わせた釘を使って打ち付けていきます。

板は二枚の合板を色がついている面を両側にして貼っていきます。一枚ずつ貼っていくことで、二枚の合板を接着剤などでつけずに貼ります。

板の大きさは、「サブロク」と呼ばれる大きさで1,820㎜×910㎜のサイズとなります。これは3尺×6尺のサイズであり、尺≒303㎜から決められています。

高さ方向の長さが少し足りないので、下に少しの隙間ができてしまいましたが、図面通りに作らなかった結果です。まあ、これくらいは、気にならないですね。

現在は、こんな感じでフィギュアの飾り棚になっています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

普段は、下記のようなものを作っています。よろしければ、ご覧ください。

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この記事を書いた人

こんにちは、源です。
平日はしがないサラリーマン、週末の気が向いたときにDIYをしています。
いろいろ作ってみては、考えたこと、失敗したことなどをブログに書いています。
このブログを読んで、「私も作ってみようかな」と思える人が増えるよう、DIYの楽しさを伝えていきたいと思います。

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