桧を使ったベンチを、ほぞ組の練習をしながらDIYします

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こんにちは、源です。今回は木製ベンチを作りました。

げん

ほぞ組があるので、難易度(★★★☆☆)ちょいムズです

材料を桧(ひのき)にしたので、とてもいい匂いがします。桧は現存する木造建築に多く使われていることからも、その耐久性の高さがわかります。また、やわらかい木ですので、とても加工が容易なことも特徴です。

それでは作り方を説明していきます。

目次

ベンチを作った理由

ほぞ組みの練習

今回、ベンチの脚の部分には太めの角材を使用しました。その理由は、「ほぞ組み」の練習をしようと思ったからです。ほぞ組みとは、「ほぞ」「ほぞ穴」を差し込んで固定する工法です。日本建築の在来工法では基本となるものです。

ノコギリといえば丸ノコばかりを使用し、手のこを使う機会はほとんどありませんでした。手のこで真っすぐに加工できるようになりたいと思いました。せっかくノコギリの練習をするからには、加工精度が問われるほぞ組に朝鮮してみました。

いきなり練習してもうまくいかないと思い、まずは手のこで真っすぐ切る感覚を覚えるために「ソーガイド」を使用することにしました。ソーガイドは真っすぐにきる補助具で、切りたい場所に合わせ使用します。

ノコギリとソーガイドのセットです。

ダボ組みの練習

椅子やベンチを作るとき、座面にビスが見えることは良くあります。しかし、私はあまり美しくないと思っているので、なるべくビスは隠したい派です。今回は、ダボ(木栓)を使ってビスを隠すようにしたいと思います。

ダボ組みとは、木材同士を接ぎ合わせる際に円筒状の棒を穴に差し込む工法です。

ダボ組み

ダボをビス穴に差し込んで表面から見えないように隠します。今回は、ダボが目立たないように同じ木からダボを作ります。ダボを作るための木栓錐とダボ穴を開けるための皿取錐を入手しました。

まずは、ダボ用ビットでダボを作ります。取り出したダボは、差し込みやすいように先端をヤスリで削ります。ドリルで開けた穴にダボを差し込みます。

今回入手したものは、9㎜の木栓錐と皿取錐のセットです。

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材料入手

今回の材料は近所のホームセンターで入手しました。購入したものは下表のとおりです。なお、金額は購入時(令和2年12月)のものです。

名称規格(㎜)数量金額
国産桧GR材3000×60×601本1,280円
国産桧KD材間柱3000×105×301本1,150円
国産桧KD材3000×40×301本598円
3,028円

ホームセンターから自宅に運ぶ際には、自家用車を使用しました。3.0mの木材を普通乗用車で運ぶのは難しいので、ホームセンター内の「工作室」で半分程度に短くして運搬しやすいようにしました。あらかじめ、部材表は作成しておき、少し余裕を持たせた位置で切断するようにします。

なお、材料名称の後にあるアルファベットは、乾燥方法の違いを表しています。それぞれの特徴を示します。

名称種類特徴
GR未乾燥材
グリーン材
切り出したままの材料で乾燥していないため、安価である
時間経過とともに縮み、ひび割れなどが発生する
KD人工乾燥材温湿度、風量などを制御した釜で材料を乾燥させる
短時間で処理できるが、手間がかかるため高価である
AD自然乾燥材
エアドライ材
時間をかけて自然に乾燥させた材料であり、高価である
表面上にひびは発生するが、構造上に問題となるものは発生しない
材料の性質を理解して使用すれば最も長持ちする
木材乾燥方法による特徴

製作方法

脚部の製作

まずは、ほぞ加工したもので鳥居状に組みます。2組作って、脚部分にします。

毛引きを使って加工する位置出しをします。加工の順番としては、ほぞを作ってからほぞ穴を加工します。正確に作ったとしても、ほんの少しずつ違いが出ます。ほぞを計測して、ほぞ穴を加工します。

ほぞを差し込む前に、差し込みやすいようにほぞの角を落としておきます。また、材料を濡らしておくとすんなりと入り、乾いた際にはめ込みがしっかりします。あて木をしてはめ込みます。

座面の製作

座面の板を均等に割り付けて、位置出しをしてからビスで打ち付けていきます。板同士は均一の隙間となるようにL字アングルで調整し、クランプで挟み固定します。

ビスで打ち付ける際には、先にドリルでダボをはめる穴を開けておきます。ビスは板の表面から深く入った位置まで打ち込みます。

また、座面は上側に木表がくるように配置します。まず、木表とは年輪の外側となるほうで、上に凸となる向きが木表となります。木表は表面がきれいなことから座面とします。

木表は時間経過とともに、凹の向きに木が反ることがありますが、座面の両側を2か所ずつ固定することで反りにくくすることができます。

座面の固定が完了したら、木栓でビスが見えなくなるようにします。座面のビスが見えなくなるようにすることで、仕上がりが格段に良くなりますので、ひと手間かける価値はあります。

ビス穴に木工用ボンドを塗り、先端の角を落とした木栓を差し込みます。木槌で打ち込んで、はみ出た部分をのこぎりで切り落とします。カンナで整えたら完了です。

座面の仕上げとして、カンナで角を落としていきます。これもひと手間かけることで、仕上がりの良くなります。

脚部の補強

今回、脚の部分は60㎜の角材を使用していますので、十分な強度があります。接合もほぞ組みしたのでしっかりしています。しかし、万全を期すために、振れ留めの補強を追加していきます。

ビスで固定して、ビスの頭が見えなくなるように木栓を打ち込みます。

以上でベンチが完成です。

完成

今回製作したベンチのおおよその大きさは、座面の縦48㎝、横75㎝、高さ40㎝です。材料費は約3,000円、製作は半日×2回で完成しました。ほぞ組み、ダボの練習としていい機会でした。まだまだ精進したいと思います。

げん

練習にはちょうど良かったよ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

こんにちは、源です。
平日はしがないサラリーマン、週末の気が向いたときにDIYをしています。
いろいろ作ってみては、考えたこと、失敗したことなどをブログに書いています。
このブログを読んで、「私も作ってみようかな」と思える人が増えるよう、DIYの楽しさを伝えていきたいと思います。

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