物置を自作するときの工法はどうする?(物置3)

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今回は、物置を自作するため「工法」について検討していきます。

前回は、物置についての「設置場所」「収納するもの」「大きさ」「構造」について考えました。今回は、「構造」というか「工法」について、もう少し考えてみようと思います。

物置小屋を作るといっても、結局は「家」と同じような工法で作ることとなります。折角の機会ですので、木造の代表的な工法「木造軸組み」と「ツーバイフォー」について、少し勉強してみましょう。

目次

木造軸組み工法

木造軸組み工法は在来工法とも呼ばれる工法で、日本で古来から伝わる伝統建築工法を簡略化し、かつ、発展させたものです。

構造の特徴としては、柱、梁などの軸組み(線材)により支えるものです。地震などの外力には、壁部分に斜めの部材である「筋交い」を入れることで耐えられるようにしています。

部材同士をつなぐ仕口や継手は、様々な方法があり、ここに伝統工法の技があります。しかしながら、近年は木材加工工場で仕口加工を「プレカット」で済ませ、現場に持ち込まれたものをくみ上げるだけとなっています。

このため、大工の力量が問われる「刻み」の作業が少なくなりました。このことは、建築現場では効率化が図られ、工期短縮には寄与していますが、一方で、伝統工法の技術が継承されなくなっている原因でもあります。

木造軸組み工法

ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は、工法の名前にもあるツーバイフォー材を主に使用する工法です。ツーバイフォー材とは、2インチ×4インチの断面を持ったSPF材のことをいいます。

SPFは、ホームセンターで必ずと言っていいほど扱っている材料で、DIYでは様々なものに使用されます。

構造の特徴としては、ツーバイ材で組んだ枠組みに構造用合板を張って面材を組みます。この面材で、床、壁、天井の六面を囲むことで箱を作るイメージです。日本では、この工法を別名、「木造枠組壁構法」と呼びます。

ツーバイフォー工法

木造軸組み工法は、「線」で支え、仕口で繋ぐ「柔」な工法で、ツーバイフォー工法は、「面」で支える「剛」な工法となります。それぞれの特徴はありますが、DIYで採用するべき工法としては、ツーバイフォー工法となります。

これは、木造軸組み工法の仕口加工は非常に高度な技術が必要なためです。自分で刻むことは困難ですし、プレカット工場に加工を頼むにも、設計知識が必要となりますので、難しいでしょう。

それに比べて、ツーバイフォー工法では高度な技術は必要ないので、初めて小屋を作る場合でも製作できると思います。

物置の製作過程は、こちらのカテゴリーをご覧ください。

では、次回からはツーバイフォー工法で製作を進めていきます。

ウッドデッキ物置に関する各記事もご覧ください。

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この記事を書いた人

こんにちは、源です。
平日はしがないサラリーマン、週末の気が向いたときにDIYをしています。
いろいろ作ってみては、考えたこと、失敗したことなどをブログに書いています。
このブログを読んで、「私も作ってみようかな」と思える人が増えるよう、DIYの楽しさを伝えていきたいと思います。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんばんは。写真の小屋が周囲の風景と相まって
    すごく風情があってかっこいいです
    もし場所を知っておられるならぜひとも教えていただきたいのですが・・・・

    • かつらぎさん
      コメントありがとうございます。
      この写真はフリー素材を拾ってきたものなのです。
      とても趣があったので採用しました。

      このため、場所については不明なのです。お役に立てず申し訳ございません。

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