木製物置を自作しています。焼杉による外壁を貼り終えたところです。夏頃から作り始めた物置は、ついに完成させることができました。
今回は、焼杉を貼る際の注意点を説明していきます。
焼杉は、杉の野地板をバーナーであぶって作ります。バーナーで焼いた後は、水をかけて完全に消火しておきます。
水をかけることは、消火するだけではなく、木を柔らかくする目的としても行います。これは、バーナーで焼くことで板が反るため、反りを取り除く際に柔軟性が必要となります。
焼杉は、スクリュー釘を使用して貼り付けていきますが、反ってしまった板を修正する際、水分を含ませて木を柔らかくしておかないと、木が割れてしまうことが多くなります。
杉板を貼る際には、板と板の間に木工用ボンドを塗ります。また、角の部分は45度に切ったものを突き合せていますが、この部分にも木工用ボンドを塗っておきます。
ボンドを塗る理由としては、雨水の侵入を防ぐことにあります。また、切り口部分から水分が抜けて乾燥が進むことを防ぎます。乾燥が進むことにより、板が反ってしまうため、反りを防ぐこともできます。
また、ボンドで板同士を結合しておくことでも、お互いを拘束しあうことで、板が反ることを防止できるようになります。
杉板が反ることは自然なことなのですが、少しでも対策をして防ぐことができれば、見た目がきれいに保てるので、ひと手間をかける意味があります。
後は、屋根の角度に合わせ、また、垂木の部分を切り欠いて張り付けて完成です。
杉板は、時間が経過すると反ってくるので、通常の釘を使用すると端が浮いてしまいます。このため、「スクリュー釘」や「コーススレッド」などの保持力の強いものを使用します。
今回は、焼杉専用の塗装されたスクリュー釘を使用したため、釘が目立たないように施工できました。
やっと、物置が完成しましたので、中に入れるものを整理できるようにしていきたいと思います。
物置の今までの製作過程は、こちらをご覧ください。
残りは、内部の造作を済ませてロードバイクやコンテナを収めていきます。
インスタでは多くの写真で製作過程を紹介しています。よろしければご覧ください。
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