木製の物置を自作しています。今回は屋根を完成させます。
前回までに、屋根下地の枠組みを物置の上部に載せました。この枠組みにガルバリウム鋼板製の波板を張っていきます。
屋根の形は、最もシンプルな形となる「方流れ」を採用しました。また、壁面を保護するために軒の出幅を30㎝としています。
まずは、材料手配です。ホームセンターにてガルバリウム鋼板製波板(L=2,700㎜:7枚)を購入しました。運搬は店舗でレンタルできるトラックを利用しました。

次に、波板を必要な長さに切る作業をします。切断方法はいろいろありますが、今回は切断量が多いため、丸のこを使用することとしました。
丸のこでガルバリウム鋼板製の波板を切るには、刃を「金属用チップ」に取替えなくてはなりません。あとは、普段の木材を切るのと同じ要領で切断していきます。
注意点としては、金属を切断するときには「火花」が飛びますので、近くに燃えやすいものを置くことは危険です。

波板が切り終わったら、次は波板を屋根枠組みに張ります。
波板を張る際には、波板用の「かさ釘」を用いて、下地に打ち付けていきます。かさ釘は、釘の頭の部分に傘が付いていて雨水が浸入しにくいようになっています。
波板は、「山」と「谷」の部分がありますので、かさ釘で固定する際には、「山」の部分で固定します。「谷」の部分は雨水の通り道になるので、ここに釘で穴を開けてしますと雨漏りの原因になってしまいます。
波板を張る際には、重ね合わせて張るようにします。横に重ねる場合には、少なくとも2山を重ねるように張り合わせます。
縦方向に重ね合わせる場合には、水上側が上になるように重ね合わせます。こうすることで、雨水が下に漏れることを防ぐことができます。水は高いところから低いところに向かって流れるので、下流側で水を受け止めるイメージです。

かさ釘で固定する際には、釘を打ち付ける場所をあらかじめドリルで穴を開けておきます。これは、かさ釘ではガルバリウム鋼板を打ち抜くことはできないからです。
先に穴を開けておくので、釘と穴の間にわずかな隙間が生じます。この隙間が雨漏りの原因となる可能性があるので、コーキング材を注入しておきます。
施工順序としては、ドリルの穴開け → コーキング材注入 → かさ釘打ち の順で行います。
以上で波板張りは完了です。屋根が完成したことで、今後は多少の雨が降っても養生しなくてもよくなりました。
屋根が完成しましたので、次回は雨どいを設置します。
インスタでは多くの写真で製作過程を紹介しています。よかったらご覧ください。
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