こんばんは、源です。
いつもはDIYについてブログを書いていますが、今回は私が家を建てた時の話を書きます。ちょっと毛色の違う話となりますが、少しお付き合いください。今後、家を建てる方の参考になれば幸いです。
私が家を建てたのは、今から約十年前です。
建築に関しては昔から興味があり、家を作ろうと思ってからはさまざまな本を読んで勉強しました。家を建てる数年前には、二級建築士を取得しました。この試験勉強は家造りにとても役立ちました。机上ながらも、設計や施工の知識があることは、打ち合わせをする際にも理解が早く、相手との意思疎通も容易にできるようになったと感じました。
やはり、人生で最も高額な買い物をするからには、それなりの勉強をしておかなければならないと感じた次第です。
二級建築士取得後、一級建築士も取得しましたが、普段の仕事としては、土木や電気、機械の工事がメインであり、木造建築に関わることは全くありませんでした。自分で設計する選択もあり得ましたが、「餅は餅屋」ですので得意な人の力を借りようと思いました。
実際に家づくりを始めるにあたって、本などで情報を集めてからは、何箇所かの住宅展示場を回り、いろいろな工法の家を見て回りました。在来軸組工法、ツーバイフォー工法、プレハブ工法、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などが代表的な住宅工法です。下表にその特徴をまとめます。
工法 | 特徴 |
在来軸組 | 昔ながらの日本建築工法です。大工の腕が品質に影響しますが、現在では工場でプレカットしますので、以前ほどの差は無くなりました。柱と梁(はり)で構造を支えます。将来的な間取り変更が可能です。 |
ツーバイフォー | アメリカ生まれの工法です。細かな細工がないので、大工の力量は問われません。壁、床で支える構造です。間取りの変更はできません。火災が発生した際、燃え広がりにくい特徴があります。 |
プレハブ | 工場で大枠を組み上げ、現地で内装や設備を組み上げます。工場製作での品質管理なので、高品質なものがどこでも手に入ります。 |
鉄筋コンクリート | 非常に丈夫な構造となります。躯体自体に蓄熱しやすいので、夏場の暑さ冬場のの寒さを凌ぐ断熱施工が重要となります。他の工法に比べて割高となります。地震や火災に強い家となります。 |
鉄骨 | 重量鉄骨や軽量鉄骨を用いた構造で、メーカーによって様々なタイプがあります。柱のない、長大スパンの部屋を作ることができます。 |
私は昔ながらの日本家屋の雰囲気が好きでしたので、在来軸組工法を選択しました。軸組工法は、様々な設計の考え方により、予算はピンキリとなるので、経済的なコントロールがしやすいことも選択理由の一つです。また、昔ながらの工法は、日本の風土に合っていると思ったことも理由です。
工法を決めた後は、住宅展示場に行って自分のイメージに合う会社を探すことをしました。ハウスメーカー、工務店などを見て回りましたが、「ここだ!」という会社は見つかりませんでした。
デザインの雰囲気はいいけど、予算的に合わない場合や、その会社が重きを置いている部分が自分と合わないなどの理由で、決定には至りませんでした。
建築先を探している中で、知り合いから建築家に依頼して家を建てた話を聞かせてもらいました。非常に興味深い話だったので、その後、建築家に依頼することを調べてみると、やってみたくなりまた。
とりわけ、住宅建築についてのこだわりが強かった私には向いていると思ったので、建築家探しを始めることとしました。私が建築家と家を建てるのに向いていると思う人は以下の人です。
- 住宅建築に興味があり、いろいろこだわりたい人
- デザインにこだわりたい人
- 建築が好きで、細かな部分まで一緒に考えたい人
- 経済的に抑えたいけど、こだわりたい人
- 全てをお任せにして、おしゃれな家を建てたい人
これらのどれかに当てはまる方は、建築家と頼むことも検討してみてはいかがでしょうか?では、建築家に頼むと、他の建て方とは何が違うかをお伝えします。
建築家に依頼するのは、設計と監理となります。これは、家の間取り、構造などの図面を書く設計業務と、工事の施工を監理する監理業務です。
実際に家を作るのは、別に契約した工務店などが施工します。工事をする人と監理をする人が独立しているため、厳しい視点での監理が行われ、施工不良を減らすことができます。
設計、監理業務を建築家の設計事務所と契約します。建築工事は工務店と契約を締結するため、ハウスメーカーで建てる場合よりも複雑な契約となります。
次回は、建築家の探し方や打ち合わせの進め方などについて書います。
普段は、日曜大工についての記事を書いています。よろしければご覧ください。
コメント