ハードウッドとは硬い広葉樹のことで、ウッドデッキでよく用いられるものとしては、ウリン、イペ、セランガンバツなどがあります。
ハードウッドは硬く重量のある木で、非常に耐久性が高いことが特徴です。
近年、その高耐久性から、多くの歩行者が繰り返し通る公共施設のボードウォークに採用されることが多くなっていることからも、その信頼性の高さがわかります。
ウリンとは?
ウリンは東南アジア原産のクスノキ科広葉樹です。別名「アイアンウッド」と呼ばれるほどの頑丈さをもつ樹種です。
その硬さゆえ、シロアリ被害にあうこともありません。「ポリフェノール」を多く含むため防腐作用があります。赤紫色の樹液が染み出しますが、これは数ヶ月で治まります。
耐久性が高いため塗装をしないことが多いですが、経年により銀白色に変化します。10年経過して変色した結果は下の写真です。
イペとは?
イペは南米から中米を産地とするノウゼンカズラ科広葉樹です。美しい木目が特徴で、反りや曲がりが少ないことも人気の樹種です。
イペはハードウッドの先駆けなので、公共施設での採用実績が多くあります。
防虫・防腐効果を発揮するとされる「ラバコール」を含むため、これがまれにアレルギー反応を引き起こすことがありますので、木屑への接触には注意が必要です。
セラガンバツとは?
セラガンバツは東南アジア原産のフタバガキ科広葉樹です。ウリン、イペに比べ経済性に優れるハードウッドです。
ハードウッドの中では硬さが柔らかいため、加工性に優れますが、耐久性がやや劣ります。
ソフトウッド、ハードウッドについてお話しましたが、どの木を使うのかをどうやって決めればよいのでしょう。次回はウッドデッキを作るときに採用する樹種の決定方法です。
ソフトウッドについては、こちらを参照してください。
ウッドデッキに関する記事については、こちらをご覧ください
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