今回製作を検討しているウッドデッキでは、フェンスを付けています。フェンスの柱は床板部分を通っていますので、床板を張るときに当たってしますため、そのまま張ることはできません。
床板を張る際には、柱と干渉する部分の床板を切欠くことによって、ぴったりと納まるようにします。今回は具体的な加工方法を説明していきます。
まず、切欠く位置の決定の仕方ですが、現場合わせすることが最も確実です。
端から床板を張り、次の床板が干渉するとなったときに、床板を仮置きして、柱の幅をマーキングします。この時の注意点としては、柱の幅ギリギリではなく、1㎜くらいは余裕を持たせて印を付けます。
この部分の納まりとしては、全く隙間なくはめ込む必要はありません。逆に、少しの隙間があったほうが、床板と床板の隙間との調和がとれ、全体のバランスがよくなります。
次に、切欠く深さを決定します。この深さは隣り合った床板から、柱の表面までの長さを測定して、そこから床板隙間を差し引いたものが残すべき床板の幅となります。よって、切り欠き深さは、元の床板幅から残すべき床板幅を差し引いたものとなります。
切欠く幅と深さが決まったら、まず、幅の両端をのこぎりで切ります。深さは切欠きたい深さから、1~2㎜浅くしておきます。最終の仕上げで目標の深さまで仕上げるため、この段階では少し浅くしておきます。
のこぎりは、手ノコでも、丸ノコでもどちらでもかまいません。しかし、丸ノコの方が圧倒的に早くできます。丸ノコの場合は、台座から出る刃の量を調節することで深さが調整できます。
両端に切り込みができたら、あとは、その間を下図のように細かく切り込みます。
切り込みが完了すると、手でも折れるくらいになりますので、ハンマーやノミなどを使って中の木を取り除きます。その後、ノミやヤスリを使って仕上げることで切り込みが完了します。
以上のように、切り込みをすることで、納まりよく床板がはまります。今回でフェンス付きウッドデッキの作り方は終了です。ぜひ、作ってみてください。
次回からは、物置を作っていきます。
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