前回でフェンス付きウッドデッキの設計図は完成しましたので、材料を注文するための材料の拾い出しをします。今回は、材料拾いをするための図面を作成するのではなく、設計図から直接、材料拾いを進めます。
まず、床板、根太(長辺方向、短辺方向)、笠木のすべての長さは2,100㎜以下なので、2×6材-7feetを使用することとして、各部材に必要な本数を確認します。
床板について、必要な本数を確認します。まず、2×6材の断面規格は縦40㎜×幅141㎜です。床板隙間は3㎜ですので、144㎜が一本当たりの幅です。
今回の床板全体の幅は、1,581㎜です。内訳は1,581㎜[=144㎜×11本‐3㎜(最後の隙間は存在しないので、その分は除く)]となり、11本使用します。
根太は長辺方向に2本、短辺方向に5本使用します。短辺方向では長さが余りますが、残りの材料は階段を作るときに使用します。
笠木としては、長辺方向に1本使用し、短辺方向は両端に半分の長さのフェンスを作るので、合わせて1本を使用することとします。
以上から、床板で11本、根太で7本、笠木で2本の計20本を使用します。
次は、束柱について確認します。
今回はフェンスを付けますが、フェンス部分に関しては、束柱を延長しフェンス支柱も兼ねることとします。 束柱は4×4材を使用します。
このため、束柱として設置する全11本のうち、5本はフェンス支柱を兼ねます。
束柱の長さは、地表面から床板上面までの高さが400㎜であることから、沓石の高さ150㎜、床板厚さ40㎜、床板とのクリアランス10㎜を差し引いて
400㎜-(150㎜+40㎜+10㎜)=200㎜
となります。これが6本必要となります。
また、フェンス支柱を兼ねる材料の長さは、地表面から笠木上端までの高さが1200㎜、沓石高さが150㎜、笠木厚さが40㎜であることから、1200㎜-(150㎜+40㎜)=1010㎜ となります。これが5本必要となります。
以上から、4×4材はL=200㎜を6本、L=1010㎜を5本が必要となります。
ここで、短い束柱はフェンス支柱のあまりから切り出すこととするため、
L= 1800㎜(フェンス支柱1本、束柱3本)を2本、L= 1200㎜ を3本が必要となります。
次にフェンス材は2×4材を使用します。長さについては、現地で実測しながら決定しますが、1500㎜の長さがあれば十分です。これを8本用意します。
コーススレッドは、ツーバイ材の厚さが40㎜なので、90㎜の長さを使用します。これは、コーススレッドの長さは、固定したい材料の厚さの2倍以上の長さが必要となるためです。
本数は、床板1枚当たり、5本の根太に打ち付け、1か所につき2本のコーススレッドを使用することから、10本使用します。床板11枚なので、計110本使用します。さらに、根太全体を組むために、20本使用します。これは、5本の短辺の両端を2本のコーススレッドで組むため、5×2×2=20本となります。
また、沓石への固定11か所やフェンス、笠木等に必要な本数を加えたとしても、全部で200本を用意すれば十分です。
今回、用意する材料の一覧は下表のとおりとなります。
なお、ウエスタンレッドシダー材はホームセンターでも入手可能であることから、予備の材料は用意しません。万一の際には、近所のホームセンターに買いに行くこととします。
番号 | 規格 | 単価[円] | 数量 | 金額[円] |
1 | WRC 2×6材 7feet | 1,620 | 20本 | 32,400 |
2 | WRC 4×4材 6feet | 2,150 | 2本 | 4,300 |
3 | WRC 4×4材 4feet | 1,500 | 3本 | 4,500 |
4 | WRC 2×4材 5feet | 790 | 8本 | 6,320 |
5 | 沓石 170×170×150 | 700 | 11個 | 7700 |
6 | コーススレッド 4.2×90 | 2,500 | 1箱 | 2,500 |
7 | 塗料 キシラデコール 4L | 7,000 | 1缶 | 7,000 |
8 | 砕石 5-20mm | 1,300 | 2袋 | 2,600 |
合計 | 67,320 |
ただし、木材は通販にて購入し、アウトレット材を指定します。その他の材料はホームセンターなどで入手します。
次回は、フェンスを作るときに床板と柱が干渉しますが、その対処の仕方を説明します。
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