こんにちは、源です。今回は基礎工事の続きです。
やっぱり基礎が重要だよね
前回の施工では、均しコンクリートとしてインスタントコンクリートを敷きましたので、その上にコンクリートブロックを並べていく作業について詳細を説明します。
コンクリートブロックの規格としては色々あるので、上に載せる物置の重さでどの規格にするかを決めましょう。単純に物置の重さだけではなく、中に入れるものの重さも加えて計算します。
コンクリートブロックはまず、A種、B種、C種で分かれ、使われるコンクリート圧縮強度の違いです。
コンクリートブロック | 圧縮強度 | 主な用途 |
A種 | 8N /㎟以上 | 園芸 |
B種 | 12N /㎟以上 | 屋内 |
C種 | 16N /㎟以上 | 外構 |
強度的には、物置を載せるだけなので、A種で十分ですが、外構用のC種を選んでおけば心配がなくなるでしょう。あとは、ブロック幅が数種類ありますので、土台の幅から選択しましょう。
まず、コンクリートブロックの天端が物置土台の基準となりますので、水平や直角がしっかり施工できるようにします。木杭を打ち込んで、水糸を張り、その水糸にあわせてブロックを並べていきます。
始めに並べる部分の基準ですが、以前に施工した自転車置き場の基礎コンクリートは、非常に精度良く施工しましたので、これを採用します。
基礎コンクリートに平行となるように、2点の出幅をはかり水糸を張ります。あとは、この水糸が水平となるように調整していきます。
いつもはレーザー付き水平器を使用して水糸を張っていましたが、今回は別の方法でやってみました。使用した器具は水糸に引っ掛ける形で使用できる水平器を使用しました。
注意点としては、水糸をしっかり張っていないと水平器の重さで下がってしまうので、正確に測れないことがあることです。水糸の張り方は何通りもありますので、求める精度や手間を考えていれば、どのような方法でもいいと思います。
水糸用水平器って便利だわ
今回は下の写真のように、黄色の水糸にブロック上端の一辺を合わせながら並べていきます。
水糸に一辺をあわせた後、水平器にて2方向(ブロックを並べる方向と、これに直交する方向)の水平を確認します。
高さの調整方法としては、高すぎる部分をゴムハンマーで軽くたたきます。また、微調整の場合には柄の部分でたたいて高さを調整します。
水糸に対して低い場合には、コンクリートブロックを持ち上げて、下にモルタルを追加することで高さを上げます。水糸よりも少し高くしておいて、ゴムハンマーで調整することがコツです。
ブロックを積む際に使用するモルタルは、柔らかすぎるとコンクリートブロックの自重で沈んでしまい、水糸に合わせたはずのものが、時間の経過により大きくずれることとなります。
そのようなことが起こった場合にはモルタルを追加して練りなおし、自重で下がらないような硬さを探してください。
モルタルの練り硬さは、思ってるより水少なめね
次に、直角の出し方ですが、今回は比較的簡易な方法を用いました。単純に、水糸をさしがねに沿って張るという方法をとっています。
この方法は、最も簡単にできる方法でありますが、精度が少し劣るというところに問題があります。しかしながら、今回の物置では土台部分を設置する際に、再度、水平と直角を確認しますので、この段階で多少、精度が低くても問題ありません。
後は同様に水平を確認しながら、水糸の合わせてコンクリートブロックを並べていきます。ブッロクの穴ですが、鉄筋を入れるわけではないので、特に埋めなくても問題ありません。
直角は3、4、5の直角三角形でも出せるよ
ただし、雨水が貯まってしまうような場合は、土台部分が腐ってしまうので塞いでおく必要があります。
ブロックを並べ終わったり途中で切り上げるときには、養生をしなければなりません。夏場の厚いときに直射日光にさらし、急激に乾燥させることはモルタルにとってよくありません。また、乾燥し終わる前に雨に降られることもよくありませんので、ブルーシートなどで覆っておきます。
冬場に、凍結してしまう恐れがあるときには、毛布などをかけて凍結しないように養生します。モルタル中の水分が凍結することによって、割れてしまうことがあるので、温度が下がり過ぎないようにします。
物置の製作過程は、こちらのカテゴリーをご覧ください。
次回でコンクリートブロックでの基礎を完成させます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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