ウッドデッキを作ってみたものの、フェンスがあったほうがいいなと思った場合や、はじめからフェンスも計画したいということがあると思います。
今回は、ウッドデッキにフェンスを作る場合に考えることを整理したいと思います。
フェンスを設置する目的
まず、フェンスはどんな目的で必要となるのでしょうか。
そもそも、ウッドデッキでは開放性を求めたいものですが、フェンスを設けることで、その開放性がなくなってしまうことも考えなければなりません。
それよりも優先すべき目的があるとき、フェンス設置を検討しなくてはなりません。
転落防止
ウッドデッキですので、地面からの高さは50㎝にも満たないほどのはずです。しかし、小さな子供がいる場合には、この高さからの転落でも大けがをしかねないので、転落防止のために柵を設置する必要があります。
目隠し
ウッドデッキが道路や隣地に面している場合、外からの視線が気になる場合があります。ウッドデッキで落ち着いて過ごすためにも、外からの視線を遮る目隠しがあると安心できます。
ただし、外部からの視線を遮れることは、メリットだけではなく、死角を生んでしまうなどの防犯上のデメリットもあります。
ウッドデッキは掃き出し窓に面してることが多いですが、フェンスで死角ができることによって侵入盗の仕事がしやすくなってしまいます。周囲からの視線を防ぐことは、通りからの見通しが悪くなってしまうため、泥棒に狙われやすい家になってしまうのです。
また、フェンスが足場となって2階への侵入が容易になってしまうこともあります。これらのメリット・デメリットをよく考えて計画しましょう。
布団干し
ウッドデッキにフェンスがある場合、布団、キッチンマット、バスマットなどの大物を干すときに役立ちます。2階にベランダがある場合には代用できますが、寝室や洗濯機置き場が1階にある場合、大きなものを抱えて階段の昇り降りするのは大変ですので、フェンスが要望されることが多くなります。
フェンスの構造
フェンスの構造は、支柱により板材を支えています。フェンスのデザインによって板材の部分は変わります。
上端部には笠木(かさぎ)を設置します。笠木はデザインで設置される意味合いもありますが、雨がフェンス部分にかかるのを少なくしたり、手すりの上端としてつかみ易いこと、また、布団を干した場合に引っ掛かりにくくするなどの役割があります。
次回は、フェンスのデザインなどについてです。
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