初めてでも失敗しないウッドデッキの作り方

DIY

ウッドデッキの作り方として「サンドイッチ工法」を紹介しました。今回は、作り方の細かな部分を説明します。

製作手順の詳細を理解すれば、ウッドデッキを設計する時に気を付けなければならない点にも気付きます。この記事では「これからウッドデッキを作りたい」と思う方すべてに向けて、「しっかりしたウッドデッキ」、「見た目のきれいなウッドデッキ」を作るためのノウハウをお伝えしたいと思います。

基礎築造

ウッドデッキの基礎は、ウッドデッキ全体の耐久性に与える影響が非常に大きいです。基本的には、やわらかい土壌に作る場合は、基礎が沈んでしまわないように強固な地盤に基礎を作らなければなりません。

基礎の検討は、ウッドデッキを作る場所の土壌がどのような状態かによって対応が変わります。今回紹介するケースでは、周囲に犬走りのコンクリート部分がありますので、コンクリート上には束柱を直接建てます。

それ以外の部分は強固な地盤であるので、砕石を敷いた上に「羽子板付き沓石」を置きました。もし、雨が降るとぬかるんでしまうような粘土質の場合には、高さのある「羽子板付き沓石」を使い、砕石を厚めに敷いてください。

粘土質の地盤では、「圧密沈下」といって年月が経つにしたがって沈む場合があります。しかしながら、ウッドデッキ程度の荷重であれば、地面から30㎝くらいの深さの土を入れ替えれば問題なくなります。砕石の厚みとコンクリート高さで調整してください。

束柱

束柱は90㎜角以上の材料を使います。サンドイッチ工法とした場合には、束柱の設置精度は気にしません。垂直になっていなくてもいいですし、長さも根太の天端よりも下にあればいいので、慎重になる必要はありません。

これは束柱の上端が、床板を載せる根太の上端よりも下にあるため、床板の施工精度には影響しないことにあります。

根太

サンドイッチ工法で最も慎重に施工しなければならない部分です。ここの精度で、ウッドデッキのできが決まってしまうと言っても過言ではありません。

まず始めに設置するのは、家屋側の根太です。床板の仕上がり高さの基準となるため、床板を使用して、掃き出し窓の水切り金物下端に合わせます。

サンドイッチ工法ですが、家側の根太は2本で挟まず省略してもかまいません。これは、施工の都合上、家側からビスを打つことができないためです。床板の家屋側には人が乗ることはないため、省略しても問題ありません。

次に、外枠の根太を施工しますが、この場合は水平を保つことと、最初に施工した根太に対して直角となるようにする必要があります。水平を出すには水平器を使用すれば簡単にできます。

直角を出すには、「三平方の定理」を使うのが最も単純にできます。直角三角形の3辺の長さが3:4:5になることを使います。この比率になるように2本の根太に3、4の倍数の長さの位置に印を付けます。次に、斜めの部分を5の倍数になる位置に合わせると直角となっています。

また、直角定規、スコヤなどがある場合は、角に当てることで簡単に直角を出すことができます。

床板張り

床板張りはウッドデッキの見た目を左右するので、丁寧に施工したいところです。床板を張るときには、隙間を空けながら張ります。この間隔が揃っていることが必要です。また、ビスの位置も揃っている必要があります。

隙間を揃えるには、隙間の基準となるものを挟みこんで床板を張ることです。今回使用したものは、厚さ2㎜のL型金具です。床板は反ったり、曲がったりしているためクランプを使用して押さえ込みながらビス留めしていきます。

ビス打ちする位置は、床板から少し浮かした位置に水糸を張っていおいて、その直下に打ち込むようにします。打ち込む位置も揃えた方がきれいになるため、床板の端切れで打ち込み位置を揃える定規を作っておくと便利です。

まとめ

サンドイッチ工法では、根太を精度よく施工するとウッドデッキ自体がしっかりしたものが出来上がります。また、床板の張り方に気を付けると、見た目の良いウッドデッキとなります。

ぜひ、作ってみてください。

更に詳しくウッドデッキの作り方を知りたい方は下記記事をご覧ください。

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