ウッドデッキの計画をするときには、以下のことを考えながら進めていきます。
どこに作る?
ウッドデッキを作る場所は日当たりが良く、落ち着く場所がいいですね。
リビングやダイニングの掃きだし窓から直接出れるようにすると、部屋とウッドデッキが一体的に使えて広さを感じることができます。
また、ウッドデッキで洗濯物を干す場合は、家事動線が短くなるような位置に作ることも、毎日のことなので重要となります。
どんなふうに使う?
ウッドデッキの使い道はいろいろあります。洗濯物、布団を干す。日向ぼっこをする。バーベキューをする。鉢植えを育てる。
まだまだ、いろいろな使い道があると思いますが、何に使うかによってウッドデッキの形は変わってきますので、まずは使い道を考えましょう。
使い道によって、フェンス、パーゴラ(木材で組んだ棚:例/藤棚)を作ることがあります。この場合は、床のみのウッドデッキに比べて柱を建てることとなりますので設計や施工の難しさは増します。
どんな大きさのものを作る?
ウッドデッキは大きさが大きくなるほど、作るのに時間がかかり、構造的な検討も難しくなります。また、使う材料も増えますので製作金額も高くなります。
いきなり大きなものから始めてしまうと、途中で挫折してしまうこともあり得ますので、初めての時は1坪(たたみ2畳分の大きさ:約3.3平米)くらいで始めてみてはいかがでしょう。
この大きさであれば、4人家族でなんとかバーベキューを楽しめる大きさではないかと思います。
だれが作る?
ウッドデッキを作るときは、材料を押さえる役や運ぶ人手があると非常に便利ですので、2~3人で作ると効率が良いです。
一人で地道にコツコツ作ることも可能ですが、大きな部材は誰かの手伝いなしではできません。
このため、ウッドデッキを計画するうえで、作業できる人数によって大きさや形を変える必要があります。手伝いが期待できない場合は、こじんまりとしたものを計画するようにします。
また、ウッドデッキを作るには、材料を切る、つなぐといった作業が必要となります。
これらの作業は手先の器用さというものも関係します。手先に自信がない場合は、単純な形のものを計画することをおすすめします。
木を切ったりつないだりする作業は、採用する木の硬さによって難易度は変わります。
初めて作る場合は、比較的柔らかい木を採用するとよいでしょう。
木の硬さによる違いは、(ソフトウッド、ハードウッド)を参照してください。
メンテナンスはする?
木は風雨にさらされると劣化が進み、終いには腐ってしまいます。ウッドデッキに塗装をすることで劣化を防ぐことができますが、しっかりと対策するためには1~2年に一度は塗り直ししなくてはなりません。
結構な手間がかかりますので、メンテナンスフリーにするという選択もあります。今後、詳しく説明していきますが、ハードウッドといって非常に硬い木を使う場合には、塗装をしなくても劣化が進みません。
しかし、その硬さゆえ、非常に施工が難しくなりますし、材料費も高くなります。ちなみに、私が初めてつくったウッドデッキでは、「ウリン」というハードウッドを使用したので無塗装で作っています。
後々、別の材料で作ってみてわかったことですが、初めてウッドデッキを作るときにウリンを選択することは無茶でしたね。
ウリンのようなハードウッドは加工の難度が高すぎます。しかし、10年以上経過した現在、色が銀白色に変化した以外は全く劣化していないので、当時の苦労も報われた気がします。
予算はいくら?
やはり、ウッドデッキを計画する際に重要となるのは金額ですね。DIYで作るときには、経済性はすべて自分で調整することができます。
大きさ、材料、構造、耐久性を自分で決めていくことで金額を調整できます。まず、予算内で作れるものを考えながら、必要な性能を取捨選択してくこととなります。
DIYの良さは、自分の納得いくものを非常にお値打ちに手に入れることができるところにあります。工事費の多くを占める人件費がかからないという最大のメリットを利用して、小さなものでもいいので、まずは作ってみましょう。
ウッドデッキに関する記事については、こちらをご覧ください
次回はウッドデッキの基礎部分について説明します。
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