マイホームを計画する際、大きめの子供部屋を用意して、子供が小さい時には一つの部屋として使い、年頃になったら個室に分けることは多いですよね。今回は、分割するための壁を自作する方法についてお伝えします。3回目の今回は壁の背板を貼る方法についてです。
第1回(計画から材料手配まで)
第2回(製作編:壁枠組み立て)
なお、新たな試みとして「リモートDIY」というものを計画しています。慣れない人でも作りやすいように私が設計し、依頼者が作るというものです。前回は壁の枠を組むところまで書きました。
今回は背板を貼っていきます。なお、壁を作るといっても、通常の間仕切り壁のように両側から板を貼ったり、中に断熱材を入れたりはしません。エアコンを追加しないことから、壁の上下に隙間を設けて空気の流れをつくるので、この壁枠を用いて棚にしていきます。
全部で4面あるので、各部屋2面ずつを棚にし、棚にならない面はフックを付けて服を掛けれるようにします。また、アレンジとして一部にコルクを張り付けて、写真やポスターなどを飾れるようにしてもいいですね。
ハンガー コルクボード
今回、私が提案したものはカラー合板を使って壁と棚を作ることです。各部屋のテーマカラーを仮に「白」と「黒」に分けることとします。
カラー合板は片面のみ色がついていますので、色がついている面を外側にして貼り合わせます。こうすることで、一方の部屋からは棚の背板であり、反対の部屋からは壁面となります。
立面 平面 子供部屋Bイメージ
また、他のアイデアとしては、OSB合板を貼る手もあります。モザイク模様のような柄が表面についているので、柄が気に入ればそのまま使用してもいいでしょう。
結局、黒白の合板でメリハリをつけるようにデザインしてみましたが、黒は採用されずに木目調の合板が採用されました。白も薄く色がついたクリーム色のものとなりました。
板を取り付け作業は一人で行ったため、クランプで挟みながら一枚ずつ取り付けていきます。取り付けは、目立たないように板の色に合わせた釘を使って打ち付けていきます。
板は二枚の合板を色がついている面を両側にして貼っていきます。一枚ずつ貼っていくことで、二枚の合板を接着剤などでつけずに貼ります。
板の大きさは、「サブロク」と呼ばれる大きさで1,820㎜×910㎜のサイズとなります。これは3尺×6尺のサイズであり、尺≒303㎜から決められています。
高さ方向の長さが少し足りないので、下に少しの隙間ができてしまっています。次回は、この隙間を処理しながら、ハンガーなどの飾りをつけて完成させます。

今回はここまでとなります。いよいよ、次回で完成となりますので、よろしければご覧ください。
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