設計事務所で家を建てた話(第6回)」

住宅知識

家を建てようと思ったとき、いろいろなこだわりを実現しようとすると、ハウスメーカーや工務店では難しいと回答されることが多いと思います。そんな時には、設計事務所に依頼して建築する方法があります。

この話は私がいろいろこだわりつつ、予算も気にしながら建築した経験を書きます。家づくりに悩んだり、調べている方の選択肢の一つとして参考になればと思います。今まで5回お届けしましたが、今回で最終回となります。

まずは、前回までのあらましです。

第1回はどのような工法で家を建てるかを検討し、在来軸組工法と決めたことを書きました。

第2回は建築家と家を建てようと思い、設計事務所を探したことを書きました。

第3回は設計事務所の仕事の進め方(前半)について書きました。

第4回は設計事務所の仕事の進め方(後半)について書きました。

第5回は10年経ったからわかった「良かった点」について書きました。

そして、今回は10年経ったからわかった「悪かった点」について書きたいと思います。「あの点はこうすれば良かったな」と思ったことをお伝えします。じっくり経験して思ったことを書いています。もし、同じようなことで悩んでいる場合には、検討材料として役立てていただければと思います。

それでは、10年経ったからわかった「悪かった点」をお伝えします。

  • 地盤改良が振動を拾う?
  • 雨音がうるさい
  • 風呂が寒い
  • 2階が寒い
  • 階段が夏場に厚い
  • 2階のトイレ機器選択

地盤改良が振動を拾う?

引っ越しをして初めて寝ることとなった夜、「地震か?」と思いました。震度1か2くらいの地震が起きていると思いましたが、特に発生している気配もありません。よくよく考えてみると、すぐそばにある道路からの振動が伝わっているようでした。大型トラックが通る際、道路の段差を越えるときの振動が伝わっているみたいです。

結構な振動だったので、慣れるのに時間がかかりました。今となっては全く気になりませんので、人間の慣れってなかなかのものですね。

なぜ、これほど振動が伝わるのかと考えたところ、柱状改良をしたことで道路からの振動が固い地盤を通して伝わっているのではないかと推測しました。

ボーリングデータからは、柱状改良をしなければならないほど軟弱な地盤というわけではありませんでした。しかし、万全を期して地盤改良をしたわけですが、そのことが振動を誘発してしまったかもしれません。今となっては気にならないので、不動沈下する心配を抱えるよりは、施工して良かったと思うようにしています。

雨音がうるさい

これも振動と似たようなことですが、引っ越しして初めて雨が降った日に雨音のうるささに驚きました。一階では全く聞こえないのですが、2階ではとても聞こえてきます。

原因は屋根の雨音が響いているためです。屋根はシンプルな形のほうが雨漏りの可能性がありません。そのために片流れを選択しています。片流れは一直線に片方にだけ勾配がついている屋根の形状です。さらに、地震対策を考えて軽い屋根材を選択したため、折板屋根としています。

折板屋根は駅のホームや公共の自転車置き場などで採用される金属屋根です。山と谷を繰り返す形で、雨が谷側部分を流れます。非常に単純な形状なので、雨漏りの可能性が低く、重量は非常に軽いものとなります。家の頭の部分である屋根が軽いことは、地震で揺すられた際、大きな力が働くことがありませんので有利となります。

2階の屋根部分は趣があるように杉板を張りましたが、天井裏の雨音が余計に響くような気がします。当然、板の裏側には断熱材が入れているのですが、採用したものがパーフェクトバリアという綿のような断熱材であるため、遮音性が乏しかったようです。もう少し遮音性も優れる断熱材を使えば良かったとは思いましたが、これも今では全く気にならなくなりました。

どちらかというと、雨が降り出すとすぐにわかるので便利なくらいです。

風呂が寒い

お風呂は家づくりの中でこだわりたかった項目の一つです。ゆったり足を伸ばして湯船に浸かりたかったので、ユニットを1.25坪タイプのものを採用しました。少し広めのタイプのものを採用したのですが、冬場の寒さが半端無いです。景色を楽しむつもりはなかったので、窓は30センチ角程度の小さなものとしたのが救いです。窓を大きなものとしていたら、もっと寒かったかと思います。

これは、年齢を重ねてヒートショックを心配するようになったら、浴室暖房器を導入すればなんとかなるのかと思っています。風呂場を広くした場合は、初めから浴室暖房器をつけることをお勧めします。

2階が寒い

冬場に2階が寒いと感じることがよくあります。熱が逃げる道としては、やはり開口部が一番だと思います。実は、予算コントロールしている中で、1階の窓ガラスは複層ガラスを採用しましたが、2階は単板ガラスとしました。複層ガラスは複数枚のガラスの間に乾燥空気が入った中間層あり、その層で断熱するものです。

単板と複層ガラスでは、断熱性能が変わりますが、金額も変わります。予算のメリハリをつけるために1階だけを複層としましたが、2階も複層ガラスを採用すべきでした。1階のリビング、ダイニングには南面に大きなガラスがありますが、2階は開口部が少ないので熱影響は少ないと思っていたため、単板で十分と思ったのが甘かったです。

予算的な話をすれば、2階は開口部が少ないため、仮に複層ガラスにしたとして、アップする金額は気にするほど高くありません。費用対効果を考えれば、複層を選択するべきだったと思っています。

階段が夏場に暑い

うちは家の中心部分に階段が存在します。明かりを取り入れるために大きな開口部があります。しかしながら、この窓は単板ガラスであり、しかもはめ殺しとなっています。

階段上部の開け閉めがやりにくい場所だったので固定としたのですが、夏場に暑い空気の逃げ場がなく、階段上部に滞留してしまいます。

もし、この窓を開けることができたなら、階段を通して1階から天井部分に向けて風が通るので、暑い空気が滞留することがありません。夏場の2階でもクーラーを使わずに過ごせたかもしれなかったと考えていました。

2階のトイレ機器選択

トイレは1階と2階にそれぞれ設けました。1階のトイレは当時、最新型の自動洗浄トイレを導入しました。2階のトイレは温水洗浄機能もないシンプルなものとしました。

2ヶ所のトイレを用意したことは、家族のバッティングがあるため便利であったと思っていますが、2階の機能を絞ったことに関しては、すべきではなかったと感じています。

設備というものは、高機能になればなるほど故障するものです。10年も使用すれば高機能トイレは故障します。すぐに修理できるわけでは無いので、使用できない時間ができてしまいます。

しかし、高機能のものが故障した際には、その機能に慣れてしまったものがなくなり、とても困ってしまうので、同じものを2基購入するのがいいと思います。

家づくりについて思ったことをざっと6回分書きました。そろそろいつものDIYブログに戻ろうかなと思いますが、また気が向いたら住宅情報を発信してみようかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

普段はDIYに関する記事を書いています。良かったら見てください。

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